静かに崩れる 確かに重なる 放ち預かった焼べ損ねた音が
積み上げた因がすれ違う この目に映るちりついた朱赤
さざめく蓬髪 幾重に波打つ 選び描かれた額裏の色が芽吹く
手招く澱みが指をさす その果の元で 露に揺れる追想
特に誰が何を言ったって訳では無いんだが
捜し物は多分ここら辺に置いたと思うな
聞いてる?
顔と顔が触れる位分かり合える人が居たら
いつかここに戻れば良いって訳したって
聞いてた?
誰もあまり耳を貸さず歩いた
そこに願い託すなんて馬鹿馬鹿しい話しさ
知ってた
口にするんじゃないよそんな事は
しかし誰もかれも皆静かにそれを聞いてた
静かに崩れる 確かに重なる 放ち預かった焼べ損ねた音が
積み上げた因がすれ違う この目に映るちりついた朱赤
髪を解いた部屋は 満たせるか? と問いかけた
まだ触れないのは 足りない物があるから
確か道外れのあの店に一つあった
確か道外れのあの店にあったはずだ
次の駅まではあまり時間が無いと おもむろに開けた鞄に手を忍ばせ
取り出した風の便りの封を開いた 瞬きの度に足音が遠くなった
片付けた
片を付けた
積み上げた因がすれ違う この目に映るちりついた朱赤
さざめく蓬髪 幾重に波打つ 選び描かれた額裏の色が芽吹く
手招く澱みが指をさす その果の元で 露に揺れる追想
特に誰が何を言ったって訳では無いんだが
捜し物は多分ここら辺に置いたと思うな
聞いてる?
顔と顔が触れる位分かり合える人が居たら
いつかここに戻れば良いって訳したって
聞いてた?
誰もあまり耳を貸さず歩いた
そこに願い託すなんて馬鹿馬鹿しい話しさ
知ってた
口にするんじゃないよそんな事は
しかし誰もかれも皆静かにそれを聞いてた
静かに崩れる 確かに重なる 放ち預かった焼べ損ねた音が
積み上げた因がすれ違う この目に映るちりついた朱赤
髪を解いた部屋は 満たせるか? と問いかけた
まだ触れないのは 足りない物があるから
確か道外れのあの店に一つあった
確か道外れのあの店にあったはずだ
次の駅まではあまり時間が無いと おもむろに開けた鞄に手を忍ばせ
取り出した風の便りの封を開いた 瞬きの度に足音が遠くなった
片付けた
片を付けた