朽(く)ち果てた回廊は 蔦(つた)の森に沈み
還(かえ)らぬ物語が 霧の中にひそむ
木霊(こだま)の囁(ささや)きに 目覚めゆく想い
宴の幻を 辿(たど)りながら
独りただ舞い踊る
水底の祭壇に
捧げる花の色は白く
滅びに眠る都 愛しむように
いま 咲きほこれ
凍てついた水晶は
白亜の壁を照らし
栄光の面影が 波の奥に灯る
遙か時を越えて 魂は巡り
懐かしき故郷へ
追憶の欠片(かけら)抱いて 集う
水底の祭壇に
祈りをよせる腕は細く
王国の亡骸(なきがら)に
届かぬ指先は 儚(はかな)い
月影浴びて 揺れる 水鏡に
そっと浸した
裸足の脚(あし)は幽(かす)かに震え
夜の世界は蒼く 全てを染めて
長い髪のたゆとう汀(みぎわ)を
静かに包み込む
精霊達が永遠にまどろむ国へ
溶け合うように
水脈深く交じり合い
いにしえの庭園へと
幾(いく)たび手を伸ばし求める
今導いて 私を呼ぶあの場所へ
水底の祭壇に
祈りをよせる腕は細く
王国の亡骸に 届かぬ指先は
冷たく 遠い祭壇に
捧げる花の色は白く
滅びに眠る都 愛しむ様に
いま 咲きほこれ
還(かえ)らぬ物語が 霧の中にひそむ
木霊(こだま)の囁(ささや)きに 目覚めゆく想い
宴の幻を 辿(たど)りながら
独りただ舞い踊る
水底の祭壇に
捧げる花の色は白く
滅びに眠る都 愛しむように
いま 咲きほこれ
凍てついた水晶は
白亜の壁を照らし
栄光の面影が 波の奥に灯る
遙か時を越えて 魂は巡り
懐かしき故郷へ
追憶の欠片(かけら)抱いて 集う
水底の祭壇に
祈りをよせる腕は細く
王国の亡骸(なきがら)に
届かぬ指先は 儚(はかな)い
月影浴びて 揺れる 水鏡に
そっと浸した
裸足の脚(あし)は幽(かす)かに震え
夜の世界は蒼く 全てを染めて
長い髪のたゆとう汀(みぎわ)を
静かに包み込む
精霊達が永遠にまどろむ国へ
溶け合うように
水脈深く交じり合い
いにしえの庭園へと
幾(いく)たび手を伸ばし求める
今導いて 私を呼ぶあの場所へ
水底の祭壇に
祈りをよせる腕は細く
王国の亡骸に 届かぬ指先は
冷たく 遠い祭壇に
捧げる花の色は白く
滅びに眠る都 愛しむ様に
いま 咲きほこれ